ボタン電池の誤飲は特に危険だと聞きました。他のものを誤飲するのと何が違うのでしょうか。
子どもの誤飲で、ボタン電池が特に危険と言われるのは、飲み込んだ電池の放電の影響によって、短時間(わずか1時間)でも潰瘍ができ、食道や胃に穴が開いてしまうなどの重篤な症状を生じることがあるからです。ボタン電池は、おもちゃだけでなく、時計やタイマー、リモコン、LEDライトなど子どもが簡単に手にできるさまざまな日用品に使われています。工具を利用しなくても電池が取れる製品では、子どもが遊んでいる最中に事故が発生することもあります。簡単に電池が取り出せる構造になっているものは、必ず子どもの手の届かない所に置き、必要があれば電池蓋をテープで止めるなどの処置をしましょう。
万が一誤飲した際は、ただちに医師の診断を受けましょう。受診した際は、いつ、どの種類の電池を飲み込んだのか伝えましょう。
また、化学物質(タバコ、灯油、漂白剤など)、医薬品を誤飲してしまい、応急処置がわからない時は、かかりつけの医療機関を受診するか、つくば中毒110番(☎ 029-852-9999、受付時間午前9時~午後9時)へご相談ください。