1歳前後の子どもは、鉄分が不足しやすいと聞きますが、なぜですか?また、何に気をつければいいですか?
赤ちゃんは、お腹の中でお母さんから鉄分をもらって生まれてきますが、成長とともに、もらった鉄分の蓄えが少なくなります。また、乳幼児期は体の成長が著しいため、鉄分を最も多く必要とする時期でもあります。しかし、この時期に使いやすい食材に、鉄分が多いものが少なく、一度にたくさん食べることができないため、鉄分不足が起こりやすくなります。
この時期の鉄分不足を補うには、鉄分を多く含む食材をとることが必要です。鉄を多く含み、腸からの吸収がよいものは、レバー、赤身の肉や魚(牛肉、豚肉、マグロやカツオ)といった動物性の食品です。さらに海藻(ひじきなど)や緑黄色野菜、大豆製品などにも含まれています。肉は、ひき肉を使い、肉団子にしたり野菜と一緒にとろみをつけて煮る、魚は、加熱してからほぐしたり、ミンチ状にしてから焼くなどすると使いやすいでしょう。また、鉄の吸収をよくするには、野菜や果物に含まれるビタミンCなども必要です。
同じ食品にかたよることなく、主食・主菜・副菜のそろった、バランスのよい食生活を心がけましょう。