2歳の子どもがいます。仕上げ磨き用の歯ブラシをよくかんでしまうため、歯ブラシの毛がだいぶ開いています。このまま使っていても大丈夫でしょうか?
歯ブラシの毛が開いているようなら交換したほうが良いでしょう。新しい歯ブラシの汚れの除去率を100%としたときに、歯ブラシを後ろから見て、毛先が1mm見えている場合には80%程度、2mm見えている場合には60%程度の除去率になるという実験結果があります。また、同じ歯ブラシを1か月程度使用していると、歯ブラシの毛の硬さが落ち、磨く力が強くなる傾向にあるようです。磨く力が強いと歯茎を傷つけてしまうなどの恐れがあり、弱いと歯の汚れが効率的に落とせないので歯を磨く力にも注意が必要です。2~3週間で毛先が開いてしまう場合には歯を磨く力が強い可能性があり、逆に長期間同じ歯ブラシを使用していても毛先が開かない場合には磨く力が弱い可能性もあります。これらのことから、期間では約1か月程度、外観では歯ブラシを後ろから見たときに毛先が見えていたら交換時期と考えてよいでしょう。お子様用の歯ブラシも同じ目安で交換してあげるとよいですね。
また、歯を清潔に保つには正しい磨き方も重要です。お子様を膝に寝かせるなどの両手が使える姿勢で、唇や頬をよけて歯と歯茎の境目などをしっかり磨いてあげましょう。その他にも、規則正しい食生活を送ること、定期的に歯科医院で健診を受けることなども重要です。