むし歯予防にキシリトールがよいと聞きましたが、本当ですか?
キシリトールは、いちごなどのベリー類やプラム、カリフラワーなどに多く含まれています。また、ガムやタブレットなどの菓子類に入っているものは、白樺に含まれる成分を加工して作られた天然甘味料です。
キシリトールは長期間とることで、歯垢(しこう)を減少させる働きがあります。その他には、むし歯の原因となるミュータンス菌の「歯を溶かす酸を作りだす働き」を弱めるとも言われています。また、キシリトールの清涼感のある良質な甘味によって、唾液の分泌が促され、口の中がきれいになり、歯の再石灰化を助ける働きもあります。
むし歯予防に期待できる製品の目安は、製品に示されている栄養成分表の糖類が0グラム、それに加えてキシリトールの重量が、糖質の重量の50%以上です。
店頭でよく目にするキシリトール製品といえばガムですが、効果が期待できる食べ方は1回5分が基本で、3週間継続することで効果が現れてくるといわれています。キシリトールキャンディやタブレットもガム同様の効果があることが報告されています。
しかし、キシリトール製品を食べていても、むし歯を完全に防げるわけではありません。食後の歯磨きや定期的に歯科健診を受けるなどを心がけましょう。