5歳のお兄ちゃんが、水ぼうそうになりました。3か月の赤ちゃんでも、うつりますか?
水ぼうそうの伝染力は強く、3か月の赤ちゃんでもうつることがあります。お兄ちゃんの全身に発疹が出てから、2週間ぐらいで赤ちゃんにも症状が出ることが多いので注意しましょう。
最初は、微熱が出ると同時に、虫刺されのような赤い「ぶつぶつ」が、顔・おなか・おしり・背中などにでき、広がっていきます。半日から1日ぐらいすると「ぶつぶつ」の中に水を含み、水疱に変わっていきます。水疱がつぶれると、人から人にうつります。とても強いかゆみを伴い、水疱の中に膿(うみ)がたまることもあります。3~4日でかさぶたになっていきます。
【対処方法】
【予防方法】
4 歳の子どもが水ぼうそうと診断されました。どんなことに気をつけたらよいですか?
水ぼうそうは、とても感染力の強い病気です。感染すると、2週間ほどの潜伏期間のあと、赤いポツポツとした発疹が出始めます。多くの場合、発熱も伴います。
発疹は、1日経つと非常に強いかゆみを伴う水疱に変わります。これをかきむしると、化膿して痕が残ってしまうことがあるので、爪を短く切るか、手袋をして、かかないように注意してあげましょう。水疱にはウイルスが多く含まれているので、直接触れないようにします。食欲があれば何を食べてもかまいませんが、口の中に発疹があると痛むので、喉越しのよいヨーグルト、ゼリー、麺類などが良いでしょう。水疱がかさぶたになるまでは入浴は控え、お尻や外陰部はシャワーで洗い流します。水疱が潰れると衣類や寝具が汚れるので、こまめに清潔なものと交換しましょう。水疱が現れている間は感染力がありますので、外出は控えましょう。
全ての水疱がかさぶたになるまで、幼稚園等は登園停止です。登園する前に、医師の発行する治癒証明書が必要なことがあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
水痘が定期接種化されたと聞きました。何歳が対象ですか?
平成26年10月から、水痘ワクチンが定期接種に位置付けられました。
対象年齢は接種時に生後12か月(1歳)~生後36か月(3歳)未満の方です。
1回接種で重症な水痘の大部分は予防できますが、2回接種することで軽症の水痘も含め発症をほぼ予防できると考えられています。小児科学会の見解では、水痘は2回接種が望ましいと考えられています。なお、水痘に罹患したことがある方は対象外です。接種を受ける際には、「母子健康手帳」と「予診票」が必要です。
水痘は感染力の強い病気です。感染すると、2週間ほどの潜伏期間のあと、赤い発疹が出始め、発熱を伴うことが多いです。健康な子どもの場合は、一般的に軽症ですみますが、中には重症化して、入院が必要となったり、死亡することもあり、重症化させないためにも予防接種が大切です。