3歳になる子どもがいます。歯科医院に子どもの健診に行ったらフッ化物塗布を勧められました。フッ化物にはどのような効果があるのでしょうか?
フッ化物の効果としては主に、次の3つの効果があります。
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歯の表面からフッ素イオンが取り込まれ、むし歯になりにくい歯の質を作る。
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再石灰化作用により、ごく初期の段階のむし歯の回復を助ける。
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歯垢(プラーク)の中にとどまり、むし歯菌の活動を抑える。
フッ化物は、空気や土、水、植物、動物、食品など自然界や私たちの体の中に存在します。しかし、それらはごく微量なため、歯科医院でのフッ化物塗布のほか、ご家庭でもフッ化物入りの歯磨き剤などを使用することで、むし歯予防の効果を得ることが出来ます。また、3歳6か月児を対象に実施している3歳児健康診査では、希望者にフッ化物塗布を行っています。ただし、フッ化物の利用だけでは、むし歯を完全に予防することはできません。ご家庭での歯磨き習慣も非常に重要です。毎食後の歯磨きや歯科医院での定期健診、フッ化物の利用でむし歯を予防しましょう。