先日、一緒に遊んでいた子が、麻しんだったことがわかりました。麻しんは、どのような症状が出るのでしょうか?
麻しんは、「はしか」とも呼ばれ、はじめは、熱、咳、鼻水が出るといった風邪のような症状が出ます。熱は、2~3日するといったん下がりますが、再び高くなります。ほおの内側に白い斑点、首すじのあたりに赤い斑点のような発疹が現れ、それが顔、胸、手、足と全身に広がっていきます。また、同時に結膜炎なども発症します。赤ちゃんはしばしば重症化し、脳炎や肺炎を合併し、死亡するケースもあります。
この病気は、空気感染によって起こり、感染力が非常に強く、春から初夏にかけて流行すると言われています。早期診断が難しく、治療薬がないため、予防接種が重要になります。1歳になったら早めに予防接種を受けましょう。
また、平成18年度から麻しん風しんの予防接種は2回接種となりました。1回目の接種は1~2歳未満、2回目の接種は年長児クラスの児が対象(接種期間は小学校入学前1年間)です。接種期間に受け忘れた方は有料になります。受け忘れのないようにご注意ください。予診票がお手元にない方は、健康づくり支援課までご連絡ください。
2歳の女の子が麻しんに罹ってしまい、保育園を休んでいます。いつごろ登園できますか。
麻しんは次のような症状が出現します。一般的には2度目の熱が下がってから3日経過したら登園できます。登園する際は、「登園許可証」が必要になりますので、主治医の診察を受けてから登園してください。
【症状】
●はじめは熱、鼻水といった風邪のような症状や結膜炎などがみられます。高熱は2~3日でいったん下がりますが、再び高くなります。このころに口の中の頬の内側に白いブツブツが見られ、顔や体へ赤い発疹が広がります。
●後半には強い咳が出て、発疹がつながります。
●麻しんは空気感染し、非常に強い感染力です。冬から春にかけて流行しやすく、潜伏期間は10日前後です。
【対処法】
●安静にして体力の消耗を防ぎ、消化のよいものをあげます。
●高熱が出るので、こまめに水分補給をします。熱が高いうちは、水枕などで快適にしてあげましょう。
●体の抵抗力が弱まり、気管支炎や肺炎、まれに脳炎を起こすこともあるので、必ず受診をしてください。
【予防方法】
麻しんを予防するには、予防接種が効果的です。対象年齢になったら、なるべく早く受けましょう。
≪対象年齢≫1期:1歳~2歳未満
2期:年長クラスの児(5歳以上7歳未満)で小学校就学前1年間にある幼児