3か月健康診査で停留精巣と指摘され、様子をみるように言われました。どのような病気ですか。いつまで様子をみればいいですか。
精巣(こう丸)は、胎児の時に、腎臓に近いところで作られ、出産間近になったら専用の道を通り、陰のうにおさまります。ところが、降りてくる途中で止まってしまうことがあります。それを停留精巣といいます。陰のうを触っても中にコロコロとした精巣が触れないこと等が特徴で、片側におこることが多いと言われています。精巣は、成長とともに下降してくることが多く、1歳くらいまでには、ほとんど自然に治りますが、1歳を過ぎても治らない場合は、標準的には手術をすることがすすめられています。
また、普段は陰のう内に精巣が触れなくても、お風呂に入っている時などリラックスした状態の時などに精巣が触れるような場合を、移動性精巣といいます。1歳くらいまでに自然と治ることもありますが、経過観察が必要です。主治医の指示に従い、定期的に受診することが大切です。