「百日せき」が流行っていると聞きました。2 か月の子どもがいますが、うつらないか心配です。どのような病気ですか?
百日せきは、百日せき菌による急性気道感染症で、けいれん性のせきが発作的に起こるのが特徴です。最初は風邪症状から始まり、しだいにせきが激しくなります。飛沫感染のため、咳やくしゃみで感染していきます。母親からの免疫が期待できないため新生児でもかかる場合もあり、6か月未満の乳児は、せきの発作から呼吸困難を起こすことがあるので入院することもあります。夜にせきが多い、コンコンと乾いたせきが数10回連続して出る等の症状があればすぐに医師の診断を受けましょう。
予防接種で防げる病気ですので、生後3か月になったらできるだけ早めに、百日せき・ジフテリア・破傷風・ポリオ混合(DPT‐IPV)ワクチンの予防接種をしましょう。予防接種前に、近親者が百日せきになった場合は、乳児を近づけないようにしましょう。
【対処方法】
部屋の温度、湿度に気をつけましょう。せきがひどい時は、授乳回数や量を調整し、水分補給に気をつけましょう。せきこみで嘔吐することもあるので、誤飲に注意しましょう。