4か月の息子がいます。息子の陰嚢が片方だけ膨れており、受診したら陰嚢水腫といわれました。どんな病気ですか?
陰嚢水腫はあらゆる年齢の男性でみられますが、乳幼児期では特によくみられる病気の1つです。胎児期にお腹にあった精巣は、陰嚢に降りてきて袋に収まります。その際に通った道がうまく閉じず、陰嚢に水が溜まってしまったことを、陰嚢水腫といいます。
大きく膨らんだり、左右の大きさが違ったりすることで気が付きます。痛みはなく、多くは片方だけに起こりますが、両方に起こる場合もあります。気付いた場合は医師の診察をうけてください。
陰嚢水腫自体が精巣の成長を阻害することはなく、ほとんどの場合、溜まっていた水は自然に吸収されるため、経過観察になることが多いです。しかし、水が吸収されない場合や、陰嚢の腫れが大きい場合は、手術をすることがあります。また、稀にですが、鼠径(そけい)ヘルニアを起こす場合もあります。医師の指示に従い、定期的に受診することが大切です。