2歳の子どもが嘔吐下痢症と診断されました。嘔吐と水のような下痢をしています。食事はどうすればよいでしようか?
嘔吐がある時は、水分のみとし、嘔吐がおさまり下痢だけになったら、便の様子をみながら消化の良い食べものを与えていきましょう。嘔吐と下痢によって水分が失われます。脱水症状を起こす危険がありますので、十分な水分補給が必要です。
①吐いていたら・・・
吐いたら1時間位はお腹を休ませてください。1時間位したら少量の水分から始めて、飲めるようであれば少しずつ量を増やしていきます。再度吐いてしまった場合はまた1時間待ちます。水分は、経口補水液、乳児用イオン飲料、野菜スープ、薄めたりんご果汁等が良いでしょう。
②下痢だけになったら・・・
水様便の場合は水分を中心に、軟便の場合は消化の良いおかゆ、うどん、卵、野菜の煮物等を食べさせます。牛乳、脂肪の多い食品、柑橘系果実等は腸の動きを活発にするので避けます。
【気をつける時期】
嘔吐下痢症は、ロタウイルスやノロウイルス等の感染により発症します。主に経口、飛沫感染で、突然の激しい嘔吐、その後下痢が続きます。症状は1週間程度で治まりますので、その間は特に脱水症状に気をつけましょう。
【こんな時はすぐ病院へ】
一日中吐き続ける。元気がなく、顔色が悪い。唇が乾いて、おしっこが少ない。このような場合は早めに受診しましょう。
【その他】
下痢のため、おしりはただれやすくなっています。おむつを交換するときは、おしりをお湯で洗い、軽くふきとります。下痢が治まっても1週間くらいは便からウイルスが出ていますので、石鹸でよく手を洗いましょう。