3カ月の赤ちゃんですが、まつ毛が目に入っているように見えます。このままにしておいて良いのでしょうか。
まつ毛が内向きになって、眼球に触れてしまう状態を「さかさまつ毛(睫毛内反症:しょうもうないはんしょう)」と言います。目にトラブルがなければ、自然に治るのを待ちます。赤ちゃんのまつ毛はやわらかいので角膜を傷つけることは少ないですが、目やに、目の充血、ひどくまぶしがる等の症状がある場合は早めに受診をしましょう。さかさまつ毛は、赤ちゃんのまぶたに脂肪が多いために起こる症状で、上まぶたよりも下まぶたによく見られます。まぶたの脂肪が取れてくる4~5歳ごろには、自然に外向きになって治ることが多いです。
乳児期に、目の充血等のトラブルがあり、視力の発達が阻害された場合、その後視力を伸ばすことが難しいこともあります。日ごろからお子さんの目の状態に注意を向け、おかしいと感じたら早めに眼科を受診しましょう。